東京ゲームショウ2020がオンラインで開催決定というニュースを見て近未来に思いを馳せる
<東京ゲームショウ2020がオンラインで開催決定>
一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、毎年開催している「東京ゲームショウ」を中止することに決定しましたが、それに代わる「東京ゲームショウ2020オンライン」を開催すると発表しました。2020年9月23日から同月27日までの5日間、「東京ゲームショウ2020」の公式サイト上でイベントが開催されます。
ここで、ゲームメーカーの新作タイトルの発表や、eスポーツ大会の様子を動画配信により観覧することができ、更にオンライン商談、オンラインショップなど、家に居ながら楽しめるコンテンツが充実しています。
<未来はまずゲームにやって来る>
東京ゲームショウ2020オンラインのテーマは「未来は、まずゲームにやって来る」です。まさに、このニュースを知った時に、ついにゲームショウはイベントや商談の場もオンラインに切り替えることとなったものか、と近未来への想いを馳せました。
従来は東京ビッグサイトや幕張メッセなどの巨大会場を貸し切り、数十万人の来場者数を記録している一大イベントである東京ゲームショウですが、2020年はオンラインに切り替えることにより、更なる参加者の増加が見込まれます。
そもそも、ゲームとオンラインは切っても切れない関係です。時代を先取る最先端技術は、真っ先にゲームに反映され、アミューズメントとして我々を楽しませてくれます。何十年も前の時代から、ゲームは「未来」を感じさせるものであり、私たちの想像力と未来への憧れを常に掻き立ててきました。
そんなゲームとオンラインイベントが融合することにより、未来のカタチをいち早く現実のものにしていく、そんな主催者の想いや願いを感じ取れるような、東京ゲームショウ2020オンラインのテーマ「未来は、まずゲームにやって来る」には、とても深い共感を覚えます。
<これからのイベントの在り方>
これだけオンラインが広く普及した世の中にあってして、オンラインイベントは、もはや目新しいものではなくなってきています。オンライン飲み会、オンライン会議、オンラインライブコンサート、オンライン観劇、オンラインドラマ、仕事からエンターテイメントまで、オンラインは多岐に渡り活用されています。イベントも、またそのひとつです。
これからのイベントは、オフラインとオンラインを融合した、新しいハイブリッド型のものになるのではないかと、そのように予想されます。
もともとオフラインのイベントにオンラインを取り込む傾向はありました。例えばSNSでのハッシュタグシェアや、オンライン先行予約、Webアンケートでプレゼント企画、などです。これらのオンラインの活用方法は、あくまでもイベントをサポートする「サブ」としての役割に留まっていました。
しかし、これからのイベントでは、イベントそのものを楽しむためにオンラインを活用するようになるだろうと、そのように考えられます。
<オンラインの無限の可能性>
イベントでオンラインを活用するメリットは様々です。これまでオフラインを主としておこなってきたイベントを、オンラインとのハイブリッドにシフトチェンジしていくことで変わると予想されることを挙げてみましょう。
[1.居住地を問わず参加できる]
例えば、東京でイベントが行われた場合、地方に住んでいる人にとってそのイベントに参加することは、それ自体が一大イベントとなります。泊りがけで出かけなければならないけれど、まとまった休みが取れない、交通費や宿泊費が出せない、といった理由で遠方に住んでいる人が参加を諦めていたとしたら、オンライン化した部分には彼らも気軽に参加できるようになります。
[2.参加者数が増える]
遠方の参加者や、少しだけ時間が空いたから覗いてみようという参加者が増え、総合的なイベント参加者の数が倍増することが予想されます。オフラインの会場ならば収容人数に限りがありますが、オンラインでは空間に制限が無いため、何人でも受け入れることが可能です。
[3.有料コンテンツの活用]
オフラインとオンラインのハイブリッドでイベントを開催する際に、主催者は有料コンテンツを細かく区切ることができます。1枚のチケットで会場のどこでも見て回り、楽しむことができるオフラインのイベントとは異なり、オンラインの場合は無料のコンテンツと有料のコンテンツを細分化し、より効率的に収益化を図る体制を作ることができます。
<まとめ>
東京ゲームショウ2020オンラインの開催決定を受けて、今後の近未来的なイベントの在り方、オフラインとオンラインのハイブリッドイベントについて、色々と考えてみました。東京ゲームショウのオンラインイベントは初の試みなので、どのようなものになるのか楽しみです。