ジェトロが上海市の中華レストランで日本酒のペアリングイベントを開催
日本貿易振興機構ジェトロは2021年8月27日に上海の中華レストランで日本酒と中華料理のペアリングイベントを開催しました。
ジェトロが創設した組織「日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)」の販売促進活動の一環として、少しでも中国レストランで日本酒の消費量を増やせないかという目的で行われました。
今回のペアリングイベントでは中華レストランのオーナー約20人が招かれ、日本酒の紹介セミナーとともに試飲会も実施されたそうです。
この記事ではジェトロが開催したペアリングイベントについて詳しくみていきます。
中国の現地レストランでは日本酒の消費量が少ない
中国の現地レストランでは日本酒の消費量が少なく、地元産の酒類や海外産ワインの消費が大半を占めています。
農林水産省が公開している2020年の農林水産物・食品の輸出実績の概要によると中国ではアルコール飲料および清涼飲料水の輸出増価額が前年から102億円も増加しています。
この数値だけを見ると「消費量が多い」と思われる方も多いかもしれませんが、これは中国の日本食レストランによる消費がほとんどです。
現地のレストランでは地元の酒類や海外のワインなどの消費が大半となっています。
ジェトロの内部組織「日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)」ではこのように日本産食品を海外で多く販売することを目的に様々なプロモーションを行われています。
ペアリングイベントの評判は上々
ペアリングイベントに参加した中華レストランのオーナーたちからは良い反応を得られたようです。
以下では実際に参加したオーナーたちの口コミを紹介しています。
「日本酒を中華レストランで提供するヒントが得られた」
「日本酒は白酒より価格が安いだけでなく、種類が豊富で、客の好みに合わせ提供できそうだ」
出典: ジェトロ ビジネス短信
今後中国で日本酒の輸出量が増えるかも
今回のペアリングイベントで良い声が挙がったように今後は中国レストランでも日本酒の輸出量が増えるかもしれません。
世界を相手にした輸出総額だけで言えば日本酒は2009年から2020年まで11年連続で増加し続けています。
もちろんこの数値の中には日本食レストランも含まれていますが、このグラフだけを見れば現地レストランでも日本酒がメニューに追加される期待値は相当大きいといえます。
まとめ
この記事ではジェトロが開催したペアリングイベントについて詳しくみてきました。
中国の現地レストランではまだまだ日本酒がメニューに入っているお店が少ないですが、今後は増えて行くことが予想されます。
中国のレストランで当たり前のように日本酒が飲めるようになるのが待ち遠しいです。