中国のEC商戦「618」とは
「618」は中国のECサイト「京東(JD.com)」が自身の創業記念日に始めたセールイベントです。
当初は京東だけが行うセールイベントでしたが、TMALLやピンドゥオドゥオなどのECサイトも参入しさらに盛り上がりを見せるようになっています。
この記事ではそんな中国最大のECセール「618」について解説していきます。
中国のEC商戦「618」とは
「618」は先ほども述べたように中国の「京東(JD.com)」が自身の創業記念日に始めたセールイベントです。
中国最大のセールイベントと呼ばれた11月11日の「独身の日」と並んで人気を集めている今大注目のセールイベントとなっています。
独身の日の期間は11月11日当日のみとなっていますが、618は6月1日~18日と長い期間が用意されており、最終日の18日に最も大きな盛り上がりを見せます。
中国のEC商戦「618」の人気カテゴリ
618で人気のカテゴリは毎年のトレンドによって異なります。
2021年に開催された618での人気カテゴリをいうならば家電やスマホ、アパレル、化粧品などが人気だったようです。
https://www.sohu.com/a/473294242_120558016
若者はアウトドア商品を多く注文
2021年の618では若者が新型コロナウイルスの影響からか不特定多数と接触する機会の少ないキャンプや釣りといったアウトドア関連の商品を多く注文しています。
TMALLでは「豪華なキャンプ」と呼ばれるグランピング関連の売り上げが130%以上増加し、釣り関連の商品については18歳以下の消費者が190%以上増加したそうです。
これらと上記で挙げたランキング表を比較して見てみると、特定のカテゴリに人気が集中するというよりも満遍なく消費者が循環しているということが確認できます。
緊急性の高い商品や鮮度が大切な商品にも対応
2021年の618では緊急性の高い商品や鮮度が大切な商品にも注目が集まりました。
京東では注文してから1時間で商品が届くサービスを提供し、幅広い地域に対応しました。実際に上記のランキング表でも8位に食品関連が入っていることからこれから対応地域が増えてくれば益々売り上げが増加することが予想されます。
中国のEC商戦「618」期間中の売り上げ
2021年の618の売り上げは5784.8億元となっています。
これは日本円に換算すると約10兆円にも及ぶ金額です。前年比の売り上げと比較すると26.5%も売り上げが伸びているということでその注目度の高さが見て取れます。
今後の中国EC市場の動き
中国インターネット情報センターの調査によると2020年12月時点の中国ネットユーザーは9億8900万人で、総人口に対しての普及率は70.4%とのデータが出ています。
インターネット普及率は年々上昇しており、これからの中国EC市場は益々伸びていくことでしょう。
まとめ
「618」は中国のECサイト「京東(JD.com)」が自身の創業記念日に始めたセールイベントです。
毎年のトレンドに合わせて人気カテゴリは変わりますが、満遍なくユーザーが循環しています。これから中国EC市場は益々伸びていくことが予想され、注目を集めていくことでしょう。